安い・激安の歯磨き粉

歯磨き粉を安く買うために

歯磨き粉は、虫歯など歯・歯茎が病気にならないように予防するための、お馴染みのアイテム。ハミガキ粉と一口に言っても、大きく基本成分だけの歯磨き粉と、薬用成分が添加された医薬部外品に属する薬用ハミガキがあります。虫歯予防などに強い効果を期待するのであれば、後者の方が若干値段は上がりますがおすすめです。薬用成分は様々なものがあるので、気になる症状に合わせてベストな歯磨き粉を選びたいところです。虫歯予防には何と言ってもフッ素。フッ化ナトリウムやモノフルオリン酸ナトリウムの濃度が高いものを選ぶのがポイントです。歯垢対策であればデキストラナーゼと呼ばれる酵素が入っているものが有効。歯周病・歯肉炎など歯茎が気になる方は、歯茎に効く成分が入った歯周病用の歯磨き粉を買うのがよいでしょう。知覚過敏の方は、硝酸カリウムなどの膜を張ってくれるものが有効です。タバコのヤニ沈着が気になる方は、ポリエチレングリコールなどが効くとされています。あとはなんといっても正しいブラッシングで歯垢を落としきることが何より大切。薬用成分に頼りすぎず、毎日しっかり最低でも2回の歯磨きはおろそかにしないようにしましょう。最近では「芸能人は歯が命」との言葉もあるくらい、歯の白さで第一印象が変わってしまいますので、白い歯は重要です。審美歯科に通うお金はなくても、家庭でも手軽に歯のエナメル質を修復してくれるようなホワイトニング系の歯磨き粉が増えてきています。また、お子様でも楽しくハミガキができるように味・パッケージが工夫された子供用歯磨きも欠かせないラインナップになっています。

そんな日々の生活には欠かせない歯磨き粉ですが、安い値段で買うためには押さえておきたいポイントが2つあります。

まずは平均的な価格相場について。15年11月現在、通常の歯磨き粉の100gあたり平均価格は1,000円/100gになります。ホワイトニング系だとどうしても高くなり1,570円/100gが平均的な単位あたり価格。子供用歯磨き粉だと490円/100gが相場になるようです。賢くショッピングしたいなら、これらの数値は覚えておくのがよいでしょう。ブランドを気にせず、とにかく磨けるなら安ければ安いほどいいという方には、花王ガードハロー165gが60円/100gで99円と激安です。薬用ハミガキでもとことん安いものでは、クリニカ130gが131円/100gの170円と破格の値段で手に入ります。これらのアイテムはチェックしておいて損はないでしょう。ホワイトニング系だと赤・白・青の三色カラーでお馴染みのアクアフレッシュ エクストリームクリーン140gが202円/100gの283円で手に入ります。子供用だとDoクリア70gが231円/100gの162円が最安値です。

次に有名ブランドの最安値について。15年11月現在のスマートショッピングでの価格比較の結果を踏まえて、あの売れ筋アイテムがどこまで安く買えるかをご紹介します。CMで良く見る花王のクリアクリーン、130gの通常サイズチューブが131円/100gで170円が最安値になります。歯磨きの王者ライオン、そのデント チェックアップは薬用歯磨きで高濃度フッ素950ppmと虫歯予防に強いことが人気ですが、387円/100g・464円が最安値になっています。子供用ラインのチェックアップコドモもほぼ同じ価格で、お子様の虫歯予防にはベストセラーになっています。知覚過敏といえばシュミテクト。デイリーケア90gが437円/100g・393円が最安です。歯周病予防の代名詞、薬用ガム。120gの通常サイズが238円/100gの286円です。美白・ホワイトニングの先駆け的存在だとやはりアパガード、さすがにお値段があがります。定番のMプラス60gは925円/100gの555円、ミネラル配合で強力な再石灰化作用もあるアパガードリナメル120gは1,898円/100gの2,278円が最安値になっています。筆者が愛用しているのは、隠れたヒット商品であるコンクールジェルコート90gで1,060円/100gの954円。価格は高いですが、フッ素が高濃度で配合されて研磨剤も入っていないため、歯がとにかくツルツルになると評判です。あなたがいつもお使いのブランドはいくらでしょうか？お目当ての商品を検索した上で、最新価格を商品ページでチェックしてみてください。

歯磨き粉通販で賢い買い方

毎日の歯磨きにかかせない歯磨き粉。虫歯予防や口臭対策、ホワイトニング等、人によって目的は異なると思います。また、仕事中、眠くなった時の気分転換として歯磨きに行く人もいますね。歯磨き粉には目的や成分により様々な種類があり、正直どれを選べば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。

目的がいろいろあり豊富な種類の歯磨きがあると書きましたが、自分にあった歯磨き粉を選ぶために、どのような成分があり、どのような働き・効果があるのか、実はあまり詳しい方は多くないと思います。そこで、本記事では、①そもそも歯（特に見えている部分）がどういった作りをしているのか、②歯磨きの効果、③歯磨き粉に含まれる成分と働き、④評判の良くない研磨剤・界面活性剤の何が問題なのか、④目的別のおすすめ歯磨き粉、等々をご紹介したいと思います。

尚、昔は粉状の歯磨きが一般的だったことのなごりで、現在普及している「練り歯磨き」のことを「歯磨き粉」と呼ばれることが多いですが、「歯磨き剤」や「歯磨き」という読み方が一般的になってきているようです。本記事では「歯磨き粉」で統一して書かせていただきました。

1. 歯の作り

歯磨き粉の成分や働きを見ていく前に、歯の構造がどうなっているかについて、簡単にまとめました。まず、歯を大きく２つに分けると、歯茎から外に出てきている部分を歯冠、歯茎の中に埋まっている部分を歯根と言いますが、これらは以下により構成されています。

1. 歯髄：歯の一番内側、つまり芯に当たる部分で、一般的に神経と呼ばれる部分です。神経と共に血管やリンパ管から構成されており、栄養を運んできています。虫歯がこの歯髄まで達してしまうと、「神経を取る」ことになります。
2. 象牙質：歯髄の周りを取り囲んでおり、歯の大部分を構成する組織です。後で説明するエナメル質、セメント質の内側にあり、これらにより守られています。エナメル質より柔らかく、象牙質に虫歯が達すると虫歯の進行が早いです。虫歯や歯を削る際に痛みます。
3. エナメル質：歯冠部分の象牙質の外側にあり、保護している組織で、歯の中では最も硬いです。歯磨きを行う時に磨く部分です。
4. セメント質：歯根部分の象牙質の外側にあり、保護している組織です。エネメル質よりはやわらかいです。

2. 歯磨きの用途・効果

各成分の働きを見ていく前に、歯磨きの用途や効果を確認します。

1. 虫歯の発生や進行を防止
2. 歯石・歯垢がたまるのを防止
3. 口の中の洗浄・殺菌
4. 口臭の防止
5. 歯周病防止
6. 歯の着色・ヤニがたまるのを防ぐ
7. 歯を白くする、等

3. 歯磨き粉に含まれる成分と働き

まず、歯磨き粉には「化粧品」と「医薬部外品」があります。以下で説明する基本成分のみで構成されるものが化粧品に分類され、薬用成分を含むものが医薬部外品に分類されます。現在販売されている歯磨き粉の90%以上は医薬部外品で、その8割程度はフッ化物を含んでいるそうです。

お手持ちの歯磨き粉を見ていただくと、下記の基本成分として何を含むか、薬用成分として何を含むか書かれています。基本成分の方は、「研磨剤：・・・、発泡剤：・・・」のように書かれており、効果・働きのイメージがつきますが、薬用成分に関しては、成分名が入っているだけなので、効果・働きのイメージがつかめませんので、以下のまとめが参考になるかと思います。

<基本成分>

1. 研磨剤（清掃剤）：歯の表面を傷つけずに歯垢（プラーク）やステイン（汚れ）を落とす。主成分はリン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム
2. 発泡剤：歯磨き粉の泡立ちを良くして、口の中に拡散させて洗浄する。主成分はラウリル酸ナトリウム（界面活性剤の一つ）
3. 保湿剤／浸潤剤：歯磨き粉の乾燥を防ぐ。主成分はグリセリン、ソルビトール
4. 粘結剤：粉成分と液体成分を結合させて粘性を与えたり形状を安定化させる
5. 香味剤：メントール・ミント類・サッカンナトリウム
6. 保存料：安息香酸ナトリウム

<薬用成分>

1. 歯質強化：フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム（これらは共にフッ素を含む）
2. 歯垢（プラーク）の除去・付着防止：デキストラナーゼ

1. 殺菌作用：塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン、イソプロイルメチルフェノール

1. 細胞賦活作用（細胞を元気にする作用）：塩酸ビリドキシン(ビタミンB)
2. 血行促進：酢酸トコフェロール（ビタミンE）
3. 抗炎症作用：グリチルリチン酸、アミノカプロン酸、オウバクエキス、トラネキサム酸
4. 収れん作用（組織・血管を縮める作用）：塩化ナトリウム（塩）、アラントイン

1. 知覚過敏抑制：乳酸アルミニウム、硝酸カリウム

1. タバコのヤニ除去：ポリエチレングリコール
2. 歯石沈着防止：ポリリン酸ナトリウム

4. フッ素、研磨剤、界面活性剤について、より詳しく

1. フッ素：薬用成分であり、上記に登場したフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムに含まれます。働きとしては、虫歯菌の活動を抑制したり、歯が溶け出したものを元に戻す作用（再石灰化）、歯自身を強くする、等です。歯磨き粉や洗口液だけではなく、フッ素は子供向けの虫歯予防事業に使われています。新潟県では、県の取り組みとして67%の小学校でフッ素を含む洗口液でのうがいを 推奨していますが、結果、新潟県の中学生の虫歯本数は著しく減少し、14年連続で全国最少とのことです。後述の研磨剤自体は虫歯対策の効果は低いため、研磨剤がほとんど入っておらず、かつ、フッ素が多いライオンの「チェックアップ」が安価でオススメです。
2. 研磨剤：歯の表面を傷つけることなく、汚れを落とすのが本来の役割ですが、あまり多く入っているとむしろ表面に小さな傷をつけてしまい、逆にその傷自体が汚れるため、結果として歯に着色しやすくなります。歯を白くするためには、ライオンの「ブリリアント」のような、歯石沈着防止・ステインを浮かせる作用を持つナトリウムを含むものが有効的です。逆に、そのような細かな傷を修復する作用を持つ歯磨き粉の代表格としては、「アパガードリナメル」のような商品が有名です。
3. 界面活性剤：歯磨き粉を口の中で泡立ちやすくします。ラウリル硫酸ナトリウムが代表的な成分で、シャンプー等にも入っている成分ですが、皮膚刺激性が強く人体へ悪影響があるとされています。ただし、実際のところは、歯磨き粉に入っている量では、メディア等で騒ぎ立てるほどの悪影響はないというのが多くの歯科医師の見解のようです。むしろ、界面活性剤が入っていることで、口の中で泡立つため、それで満足してしまい歯磨きが不十分になるケースが多いことが指摘されています。

以上、代表的な３成分に関して見てきましたが、実際に市販されている歯磨き粉でこれらはどうなっているのかという点について、簡潔に書こうと思います。歯磨き粉には、①スーパーやコンビニ等、どこにでも売っているような商品、②歯科医院専売とされていたり、歯科医が勧めるような高価格帯の高機能商品に２分されます。①の一般型の商品の多くは使用感を重視しており、界面活性剤や研磨剤、歯周病対策の場合は収れん作用を持つ成分（歯茎が引き締まり使用感がある）を多く含む傾向がある一方、②の高価格・高機能商品の多くは界面活性剤や研磨剤等の余分なものを抑え、フッ素やその他の薬用成分を多く含む傾向があります。

5. 通販で賢く買うために

歯磨き粉は、その成分・効果により、実に価格帯が広い商品です。1個200~300円で買えるものもあれば、高いものですと2000円近くになり1つ買うだけで送料無料となることもあります。そのため、ここでは低価格帯の商品を買う際の買い方について考えたいと思います。

まずは、毎日使う歯磨き粉ですし、ストックがあっても構わないので、1個と言わず複数変われることをお勧めします。さらに、会社勤めの方等はオフィスでも歯磨きをすると思いますので、その分も予備と合わせて買われることをお勧めします。実際、歯磨き粉が無くなってしまうと、必要に迫られているためについ何も考えずにコンビニやスーパーで買ってしまいがちですが、自宅でネットで調べながらこだわりの商品をまとめ買いしたり、気になる数種類を買って比較してみるのも良いのではないでしょうか？さらにネットで買うことによって節約にもつながります。

上記の方法でも足りない場合や、そんなに歯磨き粉ばかりまとめ買いしたくない、という方は、マウスウォッシュや歯間ブラシ／糸ようじを合わせて買うのはいかがでしょうか？筆者は、夜に関しては、歯磨き→歯間ブラシ→マウスウォッシュがおきまりのパターンになっていますが、特に歯間ブラシは自分の好みのタイプが近くのコンビニやスーパーに売っていないことも多々あるので、ネットで見つけた際にまとめて買っておくようにしています。