安い・激安の湿布

湿布を安く買うために

湿布薬・塗布薬には、炎症や肩こり・腰痛などに効いて症状を緩和してくれる医薬品です。冷却・保温の機能と、痛みを和らげるサリチル酸メチル、消炎鎮痛剤であるインドメタシン・ボルタレンなどの有効成分による効果の２つが患部に効いていきます。痛みが和らぐかどうかは、結局は消炎鎮痛剤がどれだけ含まれているかに依存しています。また、慢性疾患に関しては1点注意があり、どのタイプの製品であっても、効果としては目先の痛みを和らげる応急処置にはなりますが、根本的な解決は別途必要になります。貼っても痛みが全く引いていかない際には病院に行きましょう。

同じように見えて、実は湿布薬には大きくわけて3タイプが存在して、効き目も若干違います。1つ目は、患部を冷たく冷やしてくれる冷湿布。冷湿布は患部を冷やすことで捻挫や打撲などの炎症がある患部に効いてくれます。特に急性のぎっくり腰、捻挫などは皮膚の温度を下げることに意味があるため冷湿布の方が向いています。2つ目は、次は逆に患部を温めてくれる温湿布。肩こり・神経痛・腰痛のような慢性的な症状には、血行の改善を目的に作られた温湿布の方が得意です。含まれるカイプサイシンが毛細血管を拡張させて皮膚の温度を上げてくれます。冷湿布にしても温湿布にしても、水分を含んだ通称パップ剤と呼ばれるタイプで、粘着力は弱いので貼る場所によってはテーブで固定する必要があります。3つ目は、プラスター剤で、水分をほとんど含まないテープの形をしていて、入っている消炎鎮痛成分が患部に浸透していきます。水分を含まない分、肌がかぶれることもありますが、曲げても伸ばしても患部からずれない点で優れていて、腰痛などの動きが激しい患部にはベストの選択肢になります。また保温効果の面では一番優れているため、慢性的な疾患で血行を良くする効果を見込めます。

最近増えているのは、患部に貼る代わりに、同じ成分をゲル状・スプレー状にして直接塗る・吹き付けるタイプ。塗るタイプに関しては、最初から塗りやすいスティック状になっている製品が多く、患部のサイズに合わせて塗るだけなので、切ったりサイズを合わせる必要もなく便利です。エアーサロンパスのようにスプレータイプも手軽に使えて便利ですよね

そんな湿布薬ですが、安い値段で賢くショッピングをする上で押さえておきたいポイントが2つあります。

まずは売れ筋商品の最安値について（価格は15年11月現在）。冷湿布といえば、まず一番に思い浮かぶサロンパス。4.2cm x 6.5cmのサロンパスAe140枚入が7.3円/枚の1,026円が最安値になります。ちょっと大きめの4.6cm x 7.2cmのサロンパス80枚入りは10円/枚の797円が最安。また有効成分のインドメタシンが3.5%入ったタイプのサロンパスEX 60枚入りだと34円/枚・2,030円で、いずれにせよサロンパスは有名なだけでなく1枚あたりの価格も安いようです。よく比較されるもう１つの有名ブランドがバンテリン。バンテリンだとインドメタシン1.0%入ったタイプのバンテリンコーワ新ミニパット56枚入りが61円/枚・3,420円。有効成分と値段で見ると、コスパはサロンパスEXの方が高そうです。またスプレータイプで見ると、エアーサロンパスが80mlだと713円（891円/100ml）、120mlだと905円（754円/100ml）、250mlだと1,721円（688円/100ml）が最安値になっています。容量が上がることで2割以上安くなるので、もしよく使う方であれば250mlの購入をオススメします。

次に、知る人ぞ知るコストパフォーマンス大の商品について。点温膏（てんうんこう）Kという温湿布は、かなり昔からある温湿布で、今でも人気があります。2.5cm x 2.5cmと小さいのですが、ピンポイントで患部に貼っていけば十分に有用で、240枚入りのお徳用パックだとなんと1枚3.9円・928円で買うことができます（120枚入りでも1枚4.1円）。15年11月現在、一番安い湿布です。また、効果という面で見ると、ボルタレンが最強との呼び声が高いです。通常使われているインドメタシンとは違い、ジクロフェナクナトリウムという成分が入っていて、妊婦さんや15歳未満のお子様に使うと強すぎて危険なくらい。ボルタレン テープ21枚入りは1枚85円が最安値。高級ではありますが、高い機能を考えると、コスパは高いといえるでしょう。

湿布通販で賢い買い方

人類は他の動物とは違い、自らの向上心で筋肉を鍛えるという行動をします。また脳も発達しており、打撲や筋肉の痛みなどを改善する為に、色々な方法や手段を模索してきたのです。湿布薬もその一つで、かの有名な医学の父とされる古代ギリシャのヒポクラテスは、現代医療の基礎となるものを作った人物とされています。

それまで病気は悪魔の仕業とされて来たものを、科学的見地によってそのメカニズムを解き明かしたのも彼の偉業であり、ファイトケミカルの概念を産み出すきっかけともなりました。特に柳の木から取れるアスピリンは鎮痛薬として重宝され、痛み止めとして処方される事で、女性の出産時の痛みなどが、大きく軽減されたとされています。

【1.ファイトケミカルの概念】

紀元前400年頃に活躍したヒポクラテスは、それまでの医者の呪術的立場から、科学的な薬効を基に医療を確立して来ました。現在でのその意志は引き継がれており、医療を学ぶ者は必ず、人生は短く、術のみちは長いという、彼の言葉を耳にしているはずです。彼は民間療法として、利用されていた柳の木からアスピリンを発見し、科学的に立証した人物でその考えは、ファイトケミカルとして現在に引き継がれています。

ファイトケミカルとは、植物が本来持っている防御作用を利用したもので、植物たちがウイルスや細菌など、外敵から自分の身を守る為に持っている力なのです。日差しの多い場所に生育する植物が、葉の色や実の色を濃くするのは紫外線の影響を少なくする為で、赤紫蘇や葡萄の濃い紫はポリフェノールという成分で、こうした成分は優れた抗酸化作用を持つものが多いのです。

【2.湿布薬の歴史】

湿布薬の効能には、大きく分けて2つの作用が存在しています。それは温湿布と冷湿布で、簡単に言えば同じ筋肉痛でも、打撲と筋肉痛はその症状と原因が違うものですので、症状に応じた治療もおのずと変わってくるのです。また、厚い湿布タイプのパップ剤と、薄い湿布タイプのプラスター剤という2つの種類がある事も知っておきましょう。

パップ剤は薬効のある成分が含まれており、これに粘着力のあるものが混ぜ込まれ、患部に貼りつけた後で包帯で巻くという方法です。日本にも湿布薬はありましたが、馬肉などの生肉が効能が高いものとして利用されていました。江戸時代には、様々な薬効のある漢方薬を使って硬膏を作り、これを貼って治療に役立てましたが、筋肉痛だけではなく風邪薬としての湿布薬もあったのです。

【3.パップ剤とプラスター剤の違い】

パップ剤は、水分を多く含んでいるのがその特徴で、この水分の蒸発作用により冷却効果があります。湿布には温める方法と冷やす方法が取られますが、足をくじいたりした場合は急性で、この急性とされる痛みには冷却効果のある湿布薬を使うのです。逆に肩こりや腰痛が温泉で効能があるように、長く続く痛みは慢性の痛みであり、この慢性の痛みには温湿布が利用されています。

もちろんパップ剤は、水分を含んでいるので貼ったときはひんやりとしますが、時間と供に有効成分の効果が出始める事で、患部が温かくなってくるのです。プラスター剤に塗られている薬剤は、パップ剤と同じものが使われますが、水分が無く冷たさを余り感じません。また、その薄さで手軽に貼る事ができますので、人気があり慢性の痛みに治療によく使われています。

【4.筋肉痛と打撲の違い】

筋肉痛とは、運動によって過剰に筋肉に負担がかかる場合に起こる症状で、この時の筋肉内部には、エネルギーを使った後に生じる乳酸が非常に多くなり、乳酸値の高まりによって、体には疲労感を感じるようになります。アスリートは、筋肉を鍛え強くしますが、筋肉は鍛えていくと強靭になっていきます。

これは筋肉量が増えるのではなく、筋肉の繊維が丈夫になる事を意味しており、筋肉の性質によっては、白色に近い筋肉である速筋の発達で筋肉が盛り上がって行きます。かたや打撲は打ち身とも言われるもので、損傷部には激しい痛みを伴い、損傷部がはれたり赤みを帯びたり、熱感を伴います。この時うっ血するのは、血液で修復成分を急いで運んでくるためで、これも修復作業の為に必要な症状なのです。

【5.通販でのお得な購入法】

湿布にはタイプ別に様々なものがあり、特に打撲などは突発的で起こる事が多く、家庭では常備しておきたいものです。湿布は価格的にも安価なもので、日持ちもしますのである程度の買い置きも可能な商品と言えるでしょう。基本的には急性のものと慢性のものとに分かれていますので、使い方を間違えないようにしないと、かえって炎症がひどくなるケースもあります。

湿布には張るタイプや、薬液を塗るタイプにスプレー式のものがあり、症状に応じた商品の購入も必要になります。また湿布には、パップ剤を使用する厚手のものがありますので、利用する時には包帯やサポーターや、テーピングなどが必要になる事も忘れないようにしましょう。ひどい症状の場合には、必ずかかりつけの医者に見せるようにしなければなりません。