ワインビネガーってどんな調味料?
ワインビネガーとは
ワインビネガーとは、ブドウを原料として造られる果実酢のこと。
ブドウの果汁にワイン酵母を加えてもろみを醸造し、このもろみに酢酸菌を加え、空気に触れさせながら発酵を促します。
発酵後はワインを継ぎ足し、長期熟成。このような手順を経て、一般的なお酢よりも酸味が強く、ブドウの香りの漂うワインビネガーが出来上がります。
味と特徴は?
果実酢であるワインビネガーは、米や小麦などの穀物を原料とした穀物酢と違ってフルーティーな味わいが楽しめる上、非常にあっさりとしています。また、さらっとしていてワイン独特の甘みと渋みを持つのが特徴的。
調味料としてイタリア料理やフランス料理によく使用され、サラダのドレッシングや煮込み料理のアクセント、お酒を割って飲むのにも適しています。
アルコールは含まれている?
ワインを使用している以上、ワインビネガーにはアルコールが含まれているのか気になる方も多いことでしょう。
ワインビネガーは、造られる過程でアルコールは酢酸菌によって酢へと変わるため、基本的にアルコールが含まれていることはありません。
それゆえ小さなお子さんが飲んでも、家庭料理に使っても問題はなく、お酢なのでむしろ体に良い効果が期待できます。
しかし、中には少しアルコールを残して販売している商品があるので、どうしても気になる方は成分を見て購入するか、ワインビネガーを少し加熱して使用するとよいでしょう。
効果・効能は?
ワインビネガーは一般的なお酢と同様に酢酸やクエン酸が豊富で、血液のサラサラ効果や脂肪燃焼、疲労回復に期待できます。
また、ブドウを原料としているためポリフェノールを豊富に含み、高い抗酸化作用でアンチエイジングや生活習慣病予防、血流改善にも効果的。ワインビネガーの成分「酒石酸」はナトリウムを排出し、体のむくみを取る効果があると言われています。
さらにワインビネガー自体が低GI食品なので、食事に加えることで血糖値の急激な上昇を抑制。
ワインビネガーは体に良いことづくしの食酢であるといえます。
バルサミコ酢との違い
バルサミコ酢はワインビネガー同様に、ブドウを原料として造られる果実酢のことです。バルサミコという言葉はイタリア語で「芳香がある」という意味。
ワインビネガーと混同してしまいがちですが、見た目や製法、味わいは異なります。
バルサミコ酢はブドウの果汁を煮詰めて濃縮し、木樽に詰めて自然発酵させる製法が一般的。
自然発酵の段階で水分が蒸発して量が減っていくので、水分蒸発に合わせて樽を移し替え、樽の材質や交換の回数次第で風味や香りが変化するという特徴を持ちます。
バルサミコ酢の味と特徴は?
バルサミコ酢は茶色を濃くした黒色で、ワインビネガーと違ってどろりとした見た目が特徴的。
香りや味は非常に濃厚で、おもにサラダのドレッシングや肉料理のソース、イタリア料理の隠し味に使用されます。
爽やかな酸味と併せてほかの食酢にはない甘みがあるため、デザートに使われることもしばしば。