柚子胡椒ってどんな調味料?発祥は?
柚子胡椒とは?
柚子胡椒とは、荒く刻まれた唐辛子とすりおろした柚子、そして塩を混ぜ合わせて熟成させた調味料です。
おもに九州地方で作られており、唐辛子のピリッとした風味と柚子のさわやかな香りが特徴。
胡椒(ペッパー)は使用していませんが、名前に「胡椒」と付いているのは、昔から九州地方で青唐辛子のことを「胡椒」と呼んでいたことに由来します。
商品としてはペーストタイプのものがもっとも多く販売されており、ほかには液体タイプや粉末タイプといった種類も。
ペーストタイプは瓶入りの商品が多いですが、近年では手軽さが人気のチューブタイプも販売されています。
柚子胡椒の発祥地は?
柚子胡椒の発祥については諸説ありますが、有力なのは大分県の日田市や、福岡県が発祥とされる説。
特に大分県日田市の津江地域では柚子の栽培が盛んなため、柚子農家が作ったのが柚子胡椒のはじまりではないかと言われています。
大分では古くから青唐辛子を「ごしょう」と発音していたそうで、大分県産の柚子胡椒の中には「ゆずごしょう」と表記されている商品も。
長年九州地方の調味料として親しまれてきましたが、2000年以降に柚子胡椒を使ったスナック菓子などが販売され、全国に知られるようになりました。
柚子胡椒の原料について
柚子胡椒の原料は青唐辛子・青柚子・塩と非常にシンプル。一般的な柚子胡椒は「青柚子胡椒」とも呼ばれ、熟して赤くなる前の青唐辛子、そして黄色くなる前の青柚子を使って作られます。
青柚子胡椒のほかにも「赤柚子胡椒」と呼ばれるものがあり、こちらは熟した赤唐辛子と黄色くなった柚子、そして塩または豆板醤を使用。
青柚子胡椒はさわやかな辛味と風味、赤柚子胡椒はまろやかな辛味と深みのある風味が特徴となっています。
柚子胡椒はどんな料理に合う?
肉や魚はもちろん、豆腐や大根などのさっぱりとした味わいの食材とも相性抜群の柚子胡椒。
柚子胡椒に合う料理の代表といえば焼鳥やおでん、うどんなどですが、ほかにも、和風パスタや炒めもの、そしてチーズを使ったグラタンといった料理にもよく合います。
また、サラダのドレッシングとして生野菜と合わせたり、ピザソースとして利用するなど、さまざまな料理と相性が良い万能調味料。
さっぱりとした風味の料理には青柚子胡椒、コクのある料理には赤柚子胡椒と、使い分けるのもおすすめです。
柚子胡椒の選び方
タイプで選ぶ
ペーストタイプ
市販の柚子胡椒の中でもっとも多いのがペーストタイプ。
わさびやからしの代わりとして料理に添えたり、肉や魚に塗って料理の下ごしらえ用として使うこともできます。炒め物の調味料としても便利。
瓶入りで販売されているものが多いですが、スプーンやさじを使わずに出すことができるチューブタイプもあります。チューブタイプは手軽に持ち運ぶことができるので、キャンプなどの野外料理にも使い勝手がいい商品。
コンビニなどでも取り扱っているので手に入りやすく、利用の幅も広いペーストタイプは普段使いとして常備しておくと便利でしょう。
液体タイプ
柚子胡椒の原材料に醸造酢などを加えたものが、液体タイプ。サラッとした口当たりが特徴です。
また、醸造酢が入っているタイプの場合、酸味がプラスされ、料理がよりさわやかな味わいに。
醤油のように料理にかけて使うのはもちろん、ドレッシングやスープといった液体状のものに混ぜて使うときはこのタイプが便利です。
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粉末タイプ
七味や山椒粉のように、材料や料理にパッと振りかけて使うことができるのが粉末タイプです。
小瓶に入って販売されていることが多く、オフィスや外出先などへの持ち運びにも便利。
唐揚げの粉やフライのパン粉といった粉状のものに風味をつけたい、という時にも粉末タイプが活躍します。
唐辛子の種類で選ぶ
柚子胡椒には、青唐辛子を使ったものや、赤唐辛子を使ったもののほかにも黄唐辛子を使った種類もあります。
青唐辛子はさわやかな味わいが特徴で、サラダや鶏むね肉を使った料理など、さっぱりと仕上げたいときは青唐辛子の柚子胡椒を選ぶのが良いでしょう。
赤唐辛子は、深みのある辛さと旨味を味わうことができる柚子胡椒。また、黄色く熟した柚子と合わせることが多いため、香りも豊かで、鍋物や炒めものといったコクが欲しい料理にぴったりです。
黄唐辛子は、青唐辛子や赤唐辛子に比べて辛味が強いのが特徴。ピリッとした刺激を好む方は、黄唐辛子を使った柚子胡椒がおすすめ。