【徹底比較】おしゃれ着洗剤の人気10商品の洗浄力・仕上がり・香りを実際に検証してみた!
代表的なエマールやアクロンを始め、おしゃれ着洗剤にはさまざまな種類があります。
どのブランドも、デリケートな素材を洗濯するということに特化した特徴がありますが、香りや仕上がりが微妙に異なります。
そこで、今回はスーパーや通販で購入できるおしゃれ着洗剤から、海外の商品まで10商品をまんべんなくセレクト。洗浄力と仕上がり、香りなどの実際の使用感を検証してみました!
「①洗浄力」と「②仕上がり」を実際に実験をして比較!
おしゃれ着洗剤といっても、その種類は多岐に渡ります。ニットと相性のいいタイプ、シルクやシャツと相性のいいタイプ、ジーンズと相性のいいタイプなどなど・・・。
ネットの口コミやレビューを検索してみても、実際のところどうなんだろう?と疑問に思いますよね。
そこで、実際に実験をし、デリケート素材の洗い上がりをチェックして商品のランキングを作成しました。
用意したのは、①ビン、②タオルその1(絹と綿の混合)、③毛糸(ウール100%)、④タオルその2(綿100%)、⑤ハチマキ(色落ちチェック用)、⑥汚れをつけたタオル(左から口紅、醤油、ケチャップ)。
生地を瓶に一緒にして入れ、水とおしゃれ着洗剤を追加し、混ぜます。
100回くらい振ったら、そのまま30分ほど放置します。30分経ったら、しっかりすすいで、日陰で一晩平干ししました。
結果は・・・?
まずは重要な「仕上がり」の検証結果をチェック!
こちらは、10商品の毛糸の洗い上がりの状態です。ABCの順番は、上で紹介した商品画像と同じになっています。
こうして見ると、やはりおしゃれ着洗剤だけあって、毛糸が極端に縮んだり伸びたりということはありませんね。
実物を見た感じだと、Jの「ボールド 香りのおしゃれ着洗剤 500g」が一番きれいな形で仕上がっている印象を受けました。
Gの「ソネット ナチュラルウォッシュリキッド ウール・シルク用 センシティブ SNN3654(1L)」もなかなかきれいな仕上がりですよね。
海外製品の方が、洗浄成分が強力で仕上がりは悪いんじゃないかという予想をしていましたが、そんなことはないようです。
こちらは色落ちチェックの画像です。鮮やかなオレンジにしてみたので、どんなふうに差が出るのか期待していたのですが、ほとんど差がありません!
さすがおしゃれ着洗剤です。色落ち対策はバッチリですね。
肉眼で目を凝らして見ても、全く違いがわからなかったです。
これがジーンズなどのもっと濃い色だったり、新品の商品とかだったらまた違った結果になるかもしれませんね。
見逃せない「洗浄力」の検証結果は?
洗浄力については、口紅・醤油・ケチャップの汚れが付いたタオル(綿100%)の汚れ落ちをそれぞれ比較。
汚れ落ち具合によって星1〜5の評価を行ったところ、最高ランクの星4は「エマールシリーズ」と「UYEKI ドライニング ノンシリコンおしゃれ着洗剤」。
実は筆者の実家は断然エマール派。キレイ好きの母のチョイスに間違いはなかったようです。
また、それなりの洗浄力を維持した星3つは一番多く、「アクロンシリーズ」の2つと「エコベール 洗濯洗剤 おしゃれ着用」、「ソネット ナチュラルウォッシュリキッド ウール・シルク用」、「P&G ボールド 香りのおしゃれ着洗剤」。
おしゃれ着洗剤ならこの程度の汚れ落ちで十分・・という方にはこの辺りの商品がおすすめです。
最低ランクとなった星2つは「パーウル スポーツウェア用洗剤」と「THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス) ウールカシミアシャンプー」。
「パーウル」はスポーツウエア用洗剤と表示があったので洗浄力は一番だろうと予想していたのですが、それが以外にも外れた結果に・・・
逆に「THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス) ウールカシミアシャンプー」は10個の検証商品の中で一番洗い上がりが優しそうというイメージがあったので、洗浄力が落ちるのも納得の結果となりました。
これも見落とせない!香りの比較
ほとんどの女性が洗剤を選ぶ際に、決して見落とさない「香り」にも注目してみました!
完全に乾ききった毛糸をくんくん嗅ぎながら独自に香りの強さ・良さを判定。
右に行くにつれ、香りの度合いが強くなっています。
匂いが強かったのは、ダントツでIの「パーウル スポーツウェア用洗剤」。
作られた香料のような香りがかなり強く、いかにも海外製の商品だなあという印象でした。
2番目に強い香りはFの「THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス) ウールカシミアシャンプー cedarの香り」のでしたが、香りそのものはGood!人工的な香りが強調されず、”清らかな森林の香り”といった感じ。
対して、日本勢はどちらかというと香りは弱い傾向に。洗剤そのものには香りがあるのですが、洗い上がりではあまり感じられないといった結果でした。
匂いが良いからといってその商品がオススメかというと、例えば「THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス) ウールカシミアシャンプー」は液性の粘土が高く使い勝手が悪い・・「パーウル スポーツウェア用洗剤」は洗浄力が星2つ評価であったりと、そういうことでもないようです。
まとめ
それぞれ次の総合順位一覧表に、洗浄力、仕上がり、コスパなどの基本的な項目も一つずつ掲載、さらに香りに関するコメントも詳しく記載しています。
いかがでしたか?今回はチェック項目全体のバランスがとれている、Eの「エマール おしゃれ着用洗剤 ほのかなリフレッシュグリーンの香り 500ml」が1位となりました。
おしゃれ着洗剤といっても、これだけ種類があり特徴がそれぞれに異なります。
香りを重視するか、仕上がりを重視するか、使いやすさを重視するか・・・自分の衣類やライフスタイルに合わせて商品を選ぶのが、お得な買い方といえるでしょう。
おしゃれ着洗剤とは?普通の洗濯洗剤との違いは?
そもそもおしゃれ着洗剤とは、ウールやシルク、中性洗剤表示がされているデリケートな素材を洗うのに特化した洗剤のこと。
このタイプの洗剤を使えば、クリーニング店でドライクリーニングの対象となるようなドライマークの付いた衣類も洗濯することが可能。
ニットやレースなどの繊細な生地だけでなく、ぬいぐるみや浴衣などを洗うのにも適しています。
もちろん、普通の洗濯洗剤で洗える合成繊維の生地も洗うことができますよ。
おしゃれ着洗剤と普通の洗剤の違い
おしゃれ着洗剤と普通の洗濯洗剤とは何が違うのでしょうか?大きな特徴としては、液性と洗浄力、仕上がりに違いがあります。
◆「洗浄力」の違い
おしゃれ着洗剤よりも、普通の洗濯洗剤の方が洗浄力が高いです。おしゃれ着洗剤は中性でできています。
一方、普通の洗濯洗剤は主にアルカリ性。中性とアルカリ性の違いは、洗浄力に差があります。
人間の汚れは酸性でできているため、洗濯物に付着している汚れのほとんどは酸性。
酸性を弱めるには、正反対のもので中和する必要があります。
そのため、アルカリ性の方が、より酸性を中和する力があるのです。
上記の表のように普通の洗濯洗剤のほうが、洗浄力が高いというメリットがあります。
一方で色落ちしやすかったり、ウールやシルクなどの動物性繊維はアルカリに弱いため、洗濯ダメージを受けて傷みやすくなるというデメリットが…。
中性であるおしゃれ着洗剤は洗浄力が低い代わりに、繊維が傷みにくいというメリットがあります。
◆「成分」の違い
また、おしゃれ着洗剤と普通の洗濯洗剤には、含まれている洗浄成分にも違いがあります。
一番大きな違いは、蛍光増白剤(蛍光剤)の有無。普通の洗濯洗剤には蛍光増白剤(蛍光剤)が含まれていますが、おしゃれ着洗剤には含まれていません。
蛍光増白剤(蛍光剤)とは、洗濯したものの見た目を白くする効果があります。目には見えない紫外線を吸収して目に見える青白い光に変えるという仕組みです。
多くの白モノ系の衣料には、この蛍光増白剤(蛍光剤)が製造段階で含まれています。ところが、中には着用や洗濯を何度も繰り返しているうちに、脱色してしまう衣料も…。
衣料の白さを保つために、普通の洗濯洗剤には、この蛍光増白剤(蛍光剤)が含まれていることが多いです。
ただし、綿や麻などの淡い色合いの衣料は、蛍光増白剤(蛍光剤)によって色むらができてしまう場合も。
おしゃれ着洗剤に蛍光増白剤(蛍光剤)が含まれないのは、そういったデリケートな素材に対応するためでもあります。
おしゃれ着洗剤と柔軟剤・漂白剤を併用するには?
よく聞かれるのが、「おしゃれ着洗剤に柔軟剤や漂白剤は使っていいの?」という質問です。
正解としては「大丈夫……」といってもいいでしょうが、それぞれに注意点があるので、チェックしていきましょう。
柔軟剤はオールオッケー!だけど入れる必要は?
柔軟剤に関しては、おしゃれ着洗剤の中にはもともと柔軟剤入りの商品もあるので、むしろ入れなくても問題ない場合もあります。
もっと静電気をおさえたい!衣類のふんわり感をアップさせたい!という方は併用するのもいいかもしれません。
▼柔軟剤のおすすめ商品はこちら
もっとふんわりさせたい方にピッタリ!
優しいアロマの香りがほんのり漂う「ソフラン アロマリッチ スカーレット 本体550ml」。
配合された界面活性剤が繊維の1本1本を柔らかく仕上げ、静電気を防ぐ効果が見込めます。
塩素系漂白剤はNG!使うなら酸素系漂白剤を
漂白剤もおしゃれ着洗剤と併用できますが、漂白剤に関しては柔軟剤以上に洗濯表示と、商品タイプに気をつけなくてはなりません。
重要なのは、漂白剤がどのようなタイプかをしっかりチェックすること!
塩素系漂白剤は完全に白いシャツなどを漂白する場合にしか使用できず、繊維へのダメージも強いので、おしゃれ着でありデリケートな繊維で作られている衣類の漂白には向きません。
おしゃれ着洗剤と漂白剤を併用したい場合は、色柄と繊維へのダメージが少ない酸素系漂白剤を使用するのがベスト。
▼併用できるの酸素系漂白剤はこちら
液体の酸素系漂白剤でウールやシルクにもOK「ワイドハイターEXパワー」
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冬の間、季節の変わり目にハードローテしたニットやショールなども自宅でスッキリお洗濯することが出来ます。