ヘアワックスの基本をスタディ【種類・特徴】
一世代前までは、髪の毛をカッチリとまとめたヘアスタイルを長時間キープするために、ポマードが使用されていました。
べたつきが強くきつい匂いが難点となっていることから、手軽に使いやすく改良されたヘアワックスが誕生したのです。
ポマードのようにガチガチに固めるのではなく、髪の毛に動きのある流れをつくることができるものとして、若い世代からも受け入れられるように。
ナチュラルなスタイルを長くキープすることができるとともに、ヘアケア成分が配合されたものも多く登場しています。
最近では、ワックスやクリーム、ジェルやムースなどの境界線があいまいとなっており、広義でスタイリング剤のほとんどを指してヘアワックスと呼ぶこともあります。
代表的なワックスの種類は全部で
- ファイバータイプ
- グリースタイプ
- ドライタイプ
- クリームタイプ
- ジェルタイプ
- ムースタイプ
- ウォータータイプ
- パウダータイプ
- カラータイプ
- スティックタイプ
- スプレータイプ
と11種類にも及びます。
それぞれどのような違いがあるのか、タイプ別に特徴を詳しく見ていきましょう。
ファイバータイプ
ヘアワックスのなかでも圧倒的なシェアを誇っているのがこのファイバータイプ。繊維が配合されているため、指先につけると糸を引くようによく伸びるのが特徴です。
髪全体に伸ばしやすくすぐになじむので、ヘアワックス初心者の方でも思い通りのスタイリングを完成することができるでしょう。
セット力はあまり強くないものの、毛先の動きや毛束感を簡単につけることができます。
セットした後でも手ぐしで直すことができるのも魅力の一つ。美容室などでもプロが愛用しているヘアワックスとしてよく知られています。
髪にツヤ感がプラスされますが、付け過ぎると髪がペッタリとしてボリュームを出しづらくなってしまうので、少量ずつ足していくのが良いでしょう。
ゆわクシュ感出る「マンダム」
「LUCIDO (ルシード)エル ニュアンスデザインワックス」は、柔らかいファイバータイプなのでふわふわ感のある毛先のニュアンス作りにおすすめです。
軽決めパウダーと浸透型ヒアルロン酸配合でベタつかないのに潤いも与えます。
グリースタイプ
このタイプはポマードが改良されたものともいわれている水溶性のワックスで、ツヤ感やウェット感のある仕上がりに。
そこまで髪をホールドする必要がなく、髪全体の光沢感を重視する方におすすめ!
ジェルほどカチッと固まることはありませんが、ある程度のセット力があり束感や毛先の流れを演出したい方向きのアイテム。
以前は男性が使うものというイメージの強いものでしたが、最近ではレディースサロンなどでも多く使用されています。
セット力は最強!男女で使える「ロレッタ」
「ロレッタ ハードゼリー」は、どんなスタイルも即キープし、ベタつきの少ないウォーターベースのスタイリングジェル。
ハードにまとまるのに、潤いがあり、清潔に見えます。
大容量でコスパも良く、ローズ系の匂いと可愛いパッケージも女性に人気です。
ドライタイプ
クレイやマットと呼ばれることがあるドライタイプは、油分や水分が少ないため完全に乾いた髪に使用するもの。
ヘアワックスのほとんどがウェット感やツヤ感を出すために使用することが多いのに対し、ドライタイプはツヤのないマットな質感を表現したいときに使用します。
扱いが少し難しいので中級者から上級者向けともいえますが、毛束をつくったり自由な毛先の流れを強調するために大活躍!
固くて伸びが悪いためよく伸ばして使わなければいけないため、髪が長い方にはあまり適していないかもしれません。
クリームタイプ
ファイバーとドライの中間にあたるヘアワックス。ツヤも動きも両方欲しい!という声から開発された、初心者にもおすすめの人気ヘアワックスです。
ほどよくルーズな動きを髪に与え、みずみずしくて軽い仕上がりに。スタンダードなタイプのワックスなので、さまざまなスタイルに使用できるでしょう。
美容師さんから紹介されて使い始める人も多数いるそう。その結果、口コミにおいて「使って良かった」と高評価!
ベタベタしないのに、髪のスタイリングは一日中しっかりキープできると話題に。
和草のエキスでダメージも補修!「クラシエ」
「クラシエホームプロダクツ いち髪 柔らか質感ふんわり 和草エアリーワックス 80g」は、クリームタイプのヘアワックス。
和草のエキスの働きで、スタイルを作りながらダメージを補修します。
巻き髪からストレートまで、ナチュラルにキープ。
ジェルタイプ
ジェルタイプのワックスは、それ自体はみずみずしくてウェットな質感ですが、乾燥させるとパリッと髪を固めてくれます。
キープ力も高いので、女性の芸能人やモデルさんも取り入れているオールバックなどへのヘアアレンジもしやすいタイプ。
樹脂と水などの水溶性成分で構成されているので、伸ばしやすく髪にも馴染みやすいです。またシャンプーで洗い流しやすいのも嬉しいところ。
髪の量が多い方やクセが強くて髪が広がりやすい、そんな髪のボリュームを抑えたい方に人気があります。
また、タオルドライした濡れた状態の髪にも使うことができるので、ヘアセットの時間を短縮したいときにお役立ち!
ムースタイプ
泡状で水分量が多いワックスで、パーマやカールなどのウェーブスタイリングをするのに適しているでしょう。
髪全体になじませやすいのが便利なポイントで、泡状で扱いやすいのも特徴です。また、クセ毛直しやそのクセ毛を活かしたスタイリング用としても人気のヘアワックスです。
髪の毛に水分が残っている状態で使うと、水分バランスが崩れてスタイリングが難しくなります。
また、重い印象になってしまうので、付けすぎには注意が必要。
ヘアアイロン(コテ)を使って巻くときは、きちんと乾かしてから使用するようにしましょう。
パーマやウェーブスタイルのキープにおすすめ「コーセー」
特にウェーブスタイルの方におすすめなのがこの「コーセー サロンスタイル エアリーホイップワックス ふんわりウェーブ 缶150g」。
モチモチの泡が髪に素早くなじみ、軽い仕上がりに。
さらに、ウェーブ感を1日中キープします。
ウォータータイプ
液体状のため髪の毛になじみやすく、スタイリングしやすいのが特徴。べたつきがなく軽さがあり、髪の毛に適度な弾力を与えてスタイルを長時間キープ。
また、このタイプのワックスは固形ワックスのようにべたつかず、重々しい印象になりません。シャンプーの際も簡単に洗い落とすことができるという点も魅力。
これからの整髪料のトレンドとなりうる商品ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
サロン仕様のスタイリング剤で圧倒的な人気「ナカノ(nakano)」
「ナカノ スタイリングタント ミズワックス ノーマル」は、ナチュラルなスタイリングを好む方におすすめ。
髪も手も簡単に洗い流せることや、髪の嫌なニオイを軽減する効果が期待できる緑茶ポリフェノールを配合していることも魅力です。
髪の1本1本をコーティングするようにスタイリングできるため、不自然な毛束感がなくナチュラルな動きを表現できます。
パウダータイプ
パウダータイプと聞くと粉末状をイメージしてしまいますが、「パウダー樹脂」が配合されたヘアワックスをパウダーワックスと言い、実際にはジェル状だったり、液体状だったりと形や形状も様々です。
ほとんどがノンオイルのものなので、髪がべたつくようなことがありません。ワックス特有のべたつきが苦手!という方に人気。
固めてスタイリングするのではなく、ふんわりとしたボリュームを出すために使うことが多いです。
髪が細い・薄い・コシが弱くてしなっとしてしまうような方におすすめ!トップのボリュームやパーマのエアリー感を出すためによく使われます。
なりたいスタイル思い通り!サロンスタイリストも愛用中の「資生堂」
「資生堂 ステージワークス パウダーシェイク」を根元あたりにプッシュし、ドライヤーで流れを作ってあげるとナチュラルな感じの仕上がりに。
オイルフリーの処方となっており、一度乾くとまるで乾かしたての髪のように艶がなくなります。
もちろんスタイルはセットのまま持続。
髪に薄く、かつまんべんなくかかるのでシャンプーの洗い流しも楽です!
カラータイプ
カラータイプのワックスは、整髪しながら髪に鮮やかな色を演出するアイテムです。カラーバターと呼ばれることも。
通常のヘアカラー剤と異なり、シャンプーで落とすことができます。「髪色を気軽に変えてみたい」、「一日だけカラフルにしてみたい」といった方に人気です。
髪全体を均等に色づけることは難しいので、好きな部分へのメッシュやポイント使いをするのが得策でしょう。
ただし雨の日は衣類に汚れがつく恐れがあるので、使用を控えることをおすすめします。
スティックタイプ
文房具の「スティックのり」のような固形のスティックタイプのヘアワックス。
おもにアップスタイルやまとめ髪のときに出る後れ毛やアホ毛などの短めの毛を抑える時に、手を汚さず直接髪の毛に塗れて便利。
コンパクトなサイズで、フタを外してそのまま塗るだけで手も汚れないので外出先でも手軽に使えます。
ホールド力も高いので、ナチュラルだけどピタッとヘアスタイルをキープ。
初心者から使い慣れた方まで幅広くお使い頂けます。
アップスタイルやまとめ髪に便利!「ウテナ」
「ウテナ マトメージュ まとめ髪スティック レギュラー 13g」は、まとめ髪の仕上げに便利なスティックタイプのヘアワックス。
アップスタイルやまとめ髪にしたときの後れ毛・アホ毛といった短い髪の毛もひと塗りでぴたっとおさまります。
スプレータイプ
固形のヘアワックスに比べて、霧状のためワックスが髪全体にいきわたりやすい点や、つけすぎを防げるのが便利なスプレータイプ。
ヘアスプレー(ハードスプレー)のような髪同士を固める成分は基本的に含まれていないので、ヘアセットの時短や髪型をナチュラルなエアリー感あるスタイルに仕上げたい・できるだけ手の汚れを防ぎながら髪をセットしたいという方に使いやすい。
前髪を上げたり巻き髪にセットする際や、トップにボリュームを出したスタイルをしっかりとキープしたい場合は、トップ・前髪にポイント使いでスプレーワックスを散布し、形を作った後にハードスプレーで固める方法がおすすめです。
ベタつかない、ほどよいセット力「グラマラスカール」
ふんわりエアリーなスタイルも思い通りに出来る「グラマラスカールNスプレー ワックス」は、手ぐしで簡単にリメイクできます。
スプレーしてもみこむだけで、トップのふんわり感やボリュームアップのアレンジも可能です。
ヘアカラーの褪色と紫外線によるダメージを防ぎ、毛髪補修成分とほんのり甘いフルーティローズの香りが女性に人気です。
番外編:オーガニックで全身OK!?
シアバターやホホバオイルといった自然由来の原料から作られているヘアワックスが、人気上昇中です。
髪の毛にだけでなく、ハンドクリームやネイルの保湿にも使える優れモノ。
前髪にヘアワックスをつける時、肌につかないように気を遣う必要がないため使い勝手が良いというメリットもあります。
乾燥肌にも優しいオーガニック素材!全身の保湿に使えるヘアワックス「ザ プロダクト」
シアバター、アロエベラ、蜜ろうといったオーガニック素材から作られている「ザ・プロダクト ヘアワックス」。
整髪料にもボディケアにも使えるマルチタイプのバームで人気です。
タンジェリンの匂いが、さわやかでスイート。
まとめ【ヘアワックスの使い分けがポイント!】
ヘアワックスにはさまざまな種類のものがあり、髪の毛の量や質、表現したいヘアスタイルによって使い分けをすることが重要なポイントとなります。
品揃えが豊富なネット通販で探せば、さらさらストレートヘアから剛毛、ウェーブなどのあらゆる髪質にピッタリなヘアワックスがきっと見つかるはず。
質感やセット力の異なる数種類のヘアワックスを購入しておけば、その日の気分やシーンに合わせて使い分けることができるでしょう。
さまざまな種類のヘアワックスがあるため、髪質やヘアスタイルなどに合わせて使い分けることが大切です。自分に合ったヘアワックスを見つけてみましょう。