MENU

子供用おすすめ歯磨き粉をフッ素濃度が分かるものだけ厳選!目的や年齢別に選べる

子供の乳歯や生えたばかりの永久歯は柔らかく、歯の健康を維持するには歯磨き粉選びが重要。

子供用歯磨き粉は安価な市販品から歯科医専売品まで種類が多く、何を基準に選んでいいか悩みがちです。

子供におすすめの歯磨き粉は、年齢や目的によって異なります。

フッ素入りの歯磨き粉なら、効果や使える年齢層が分かるフッ素濃度記載のものがおすすめ。

選び方のポイントをおさえれば、どの子供用歯磨き粉を選ぶべきかが分かります。

目次

子供が喜んで歯磨きしたくなるおすすめ歯磨き粉6選

子供が歯磨きしたくなる味で、配合成分がはっきり分かっているおすすめの歯磨き粉を6つ厳選しました。

子供用歯磨き粉を選ぶときにチェックしたいポイントは7つです。

  • 歯磨き粉の形状
  • 対象年齢層
  • うがいが必要か
  • フッ素濃度
  • 発泡剤(界面活性剤)
  • 研磨剤
  • 味(味の種類、ミントの有無)

おすすめの歯磨き粉について、チェックポイント7つをまとめて一覧表にしました。

スクロールできます
ピジョン
親子で乳歯ケア ジェル状歯みがき
アロベビー
レノビーゴSTEP1
ゾンネボード製薬
レノビーゴSTEP1
Check-Up kodomo 500シャボン玉こどもせっけんハミガキCheck-Up gel
形状ジェルジェルペーストペーストジェル
年齢層6か月~
(歯の生え始め)
新生児~2~3歳頃からうがいができるようになってから
(2~3歳頃から)
うがいができるようになってからフッ素濃度により異なる
(~6歳、小~中学生、高校生以上)
うがい不要不要不要必要必要必要
フッ素濃度100ppm無配合500ppm500ppm無配合500ppm
950ppm
1450ppm
発泡剤無添加無添加あり
※ラウリル硫酸Naは無添加
あり
※低発泡、ラウリル硫酸Na使用
あり
※合成界面活性剤無添加
あり
※ラウリル硫酸Naは無添加
研磨剤不使用不使用不使用使用
※低研磨
使用不使用
キシリトールいちごぶどうオレンジキシリトールのほのかな甘味ぶどうみかん
※ハッカ油入り
バナナピーチグレープレモンティーミント

フッ素濃度や味、発泡剤の種類など、歯磨き粉によって異なる点は多くあります。

子供の年齢に合っていて、求める条件が揃う歯磨き粉を選びましょう。

低濃度フッ素で生えたばかりの乳歯をケア!ピジョン親子で乳歯ケア ジェル状歯みがき

公式サイトhttps://products.pigeon.co.jp/item/index-1835.html
形状ジェル
年齢層6か月~(歯の生え始め)
うがい不要
フッ素濃度100ppm
発泡剤無添加
研磨剤不使用
いちごぶどう

子供の歯の生え始め時期から、フッ素でむし歯予防したい人におすすめの歯磨き粉です。

キシリトール97%※配合・フッ素濃度は100ppmと低めで、赤ちゃんがフッ素を飲み込むのにも不安を感じる人に向いています。

発泡剤や防腐剤のパラベン、子供用歯磨き粉の強い甘味のもとであるサッカリンNaも無配合。

安心感が高いだけでなく、自然な甘さは赤ちゃんの味覚にも優しく歯磨きを嫌がりにくいです。

※配合糖類中97%

石油系界面活性剤や研磨剤は無添加!100%食品原料のアロベビー 歯みがきジェル

公式サイトhttps://www.alo-organic.com/shop/products/alo_116_1
形状ジェル
年齢層新生児~
うがい不要
フッ素濃度無配合
発泡剤無添加
研磨剤不使用
オレンジ

アロベビーの歯みがきジェルは、100%食品原料のオーガニック歯磨き粉。

子供が口にするものは慎重に選びたい人におすすめの歯みがき粉です

石油系の界面活性剤や香料などは加えられていません。

フッ素も不使用で、細かく使用量を気にせずこまめに歯磨きができます。

むし歯対策として、キシリトールや乳酸菌を配合。

自然の力と歯磨きで、安全面に配慮しながらむし歯対策をしましょう。

うがい不要の泡タイプだからフッ素が隅々までいきわたるゾンネボード製薬レノビーゴSTEP1

公式サイトhttps://www.zonnebodo.co.jp/renovigo/
形状
年齢層2~3歳頃から
うがい不要
フッ素濃度500ppm
発泡剤あり
※ラウリル硫酸Naは無添加
研磨剤不使用
キシリトールのほのかな甘味

レノビーゴSTEP1は、フッ素500ppm配合でしっかりむし歯予防したい人におすすめの泡タイプ歯磨き粉です。

泡だと歯全体に広がりやすく、うがいも不要なのでフッ素が歯にしっかり密着。

水不要の外出先での歯磨きも手軽にできるので、子供とのおでかけ時に持ち運び用にも向いています。

泡タイプのため発泡剤は含まれているものの、ラウリル硫酸Naは無添加で使用感はマイルド。

味はキシリトールのほのかな甘味を感じる程度で、うがいなしでも後味が残りにくく好き嫌いが分かれにくいです。

美味しいぶどう味でむし歯予防ケアを習慣化できるCheck-Up kodomo 500

公式サイトhttps://www.lion-dent.com/client/products/hamigakizai/checkup_k500.htm
形状ペースト
年齢層うがいができるようになってから(2~3歳頃から)
うがい必要
フッ素濃度500ppm
発泡剤あり
※低発泡、ラウリル硫酸Na使用
研磨剤使用
※低研磨
ぶどう

Check-Up kodomo 500は、フッ化ナトリウム500ppmF配合し、歯垢除去も効率よく行える、むし歯予防ケアにぴったりの子供用歯磨き粉です。

歯科医院専売品のため、歯科医院かネットのどちらかで購入できます。

発泡剤にはラウリル硫酸Naが含まれているものの、低発泡のため刺激は最小限。

美味しいぶどう味の歯磨き粉で、歯磨き後はすっきり感があるため自発的な歯磨き習慣につなげやすいです。

フッ素なしでさっぱり磨ける!シャボン玉こどもせっけんハミガキ

公式サイトhttps://www.shabon.com/shop/item/2890
形状ペースト
年齢層うがいができるようになってから
うがい必要
フッ素濃度無配合
発泡剤あり
※合成界面活性剤無添加
研磨剤使用
みかん※ハッカ油入り

フッ素無配合ですが、植物由来の無添加※石けんの泡で汚れをさっぱり取り除ける子供用歯磨き粉です。

優しい天然由来成分でしっかり歯垢を落としたい子供におすすめ。

ラウリル硫酸ナトリウムなど合成界面活性剤を配合しておらず、歯磨き後の口のピリピリ感はありません。

ハッカ油のフレッシュな清涼感と優しい甘さのみかん味は幼児にも使いやすいです。

※ラウリル硫酸ナトリウムなどの合成界面活性剤、着色料、防腐剤不使用

ジェルタイプを選びたい小学生以上の子供におすすめ!フッ素濃度950ppm以上もあるCheck-Up gel

公式サイトhttps://www.lion-dent.com/client/products/hamigakizai/checkup_k.htm
形状ジェル
年齢層フッ素濃度により異なる(~6歳、小~中学生、高校生以上)
うがい必要
フッ素濃度500ppmF:バナナ
950ppmF:ピーチ、グレープ、レモンティー
1450ppmF:ミント
発泡剤あり
※ラウリル硫酸Naは無添加
研磨剤不使用
バナナ、ピーチ、グレープ、レモンティー、ミント

Check-Up gelは、味によってフッ化ナトリウムの濃度が異なる歯磨き粉です。

小学生以上が使える950ppmFのタイプは味のバリエーションが豊富。

そろそろ幼児向けは卒業したいけれど、ミント味ペーストは苦手な子供におすすめのジェル歯磨き粉です。

フッ化ナトリウム1450ppmFのミント味は大人基準の配合量のため、成人しても効果的にむし歯予防できます。

どの味も甘味のもとはキシリトールで、ラウリル硫酸Naを使用していないため変な後味は残りません。

研磨剤不使用なので、冷たいものがしみる知覚過敏の子供やエナメル質が薄い子供にも向いています。

子供の歯磨き粉はどう選ぶ?むし歯予防したいならフッ素入りがおすすめ!

歯磨き粉を使う1番の目的がむし歯予防なら、子供用でもフッ素配合を選ぶのがおすすめです。

フッ素には歯の修復を促す働きがあり、フッ素入り歯磨き粉はむし歯への進行を食い止める効果が期待できます。

成人や高齢者では、フッ素入り歯磨き粉の使用で67%のむし歯予防効果があったとする報告も。

フッ化物配合歯磨剤の予防効果世界的にも数多くの調査があり、報告数が最も多い予防率は30~40%です。また、成人・高齢者の根面むし歯に対して67%の予防効果が報告されています。

引用元:厚生労働省|e-ヘルスネット

子供用歯磨き粉でフッ素入りを選ぶなら、以下3つについて理解が必要です。

  • フッ素には3つの虫歯予防効果がある
  • 子供の年齢によって安全なフッ素濃度が異なる
  • フッ素の安全性と危険性について

フッ素入りの子供用歯磨き粉は、安全面に配慮しながらむし歯予防に役立ちます。

一方で、不安を感じてフッ素なしの歯磨き粉を選ぶ人も少なくありません。

フッ素なしがいいなら、キシリトールでもむし歯予防効果を期待できます。

フッ素は歯の再石灰化を促進してむし歯を予防!むし歯菌の働きを弱める

フッ素入り歯磨き粉が子供のむし歯予防におすすめな理由は、以下の3つの働きがあるからです。

  • 溶けてしまった歯の表面の修復(再石灰化)を促進する
  • 歯の表面を溶けにくくしてむし歯に対して強くなる
  • むし歯の原因菌の働きを弱くする

もっとも有名な働きは再石灰化ですが、他の2つについても虫歯予防には欠かせない働きです。

歯の再石灰化とは?フッ素は溶けた歯の成分を元に戻す働きをする

歯の表面はエナメル質と呼ばれる非常に固い層で覆われていますが、酸に対しては弱く、カルシウムやリンといった成分が溶け出てしまいます。

子供の乳歯は、エナメル質の厚さが永久歯の半分ほどしかないためむし歯になりやすいです。

むし歯になる前に、酸により溶けたカルシウムやリンを元に戻すのが再石灰化。

フッ素入りの歯磨き粉をで歯磨きすれば、元の健康な歯に戻すことを期待できます。

歯のエナメル質にフッ素が入ると酸への耐性が強化される

歯のエナメル質は、酸で溶けやすい性質もありますが、フッ素を取り込むと歯を健康な状態へ戻します。

フッ素入りの歯磨き粉を使えば、むし歯の予防につながります。

エナメル質を強化させるには、フッ素が歯に長く留まるフッ素入り配合の子供用歯磨き粉を選びましょう。

フッ素はむし歯菌の働きを弱くして酸を作りにくくする

フッ素には細菌の働きを抑制する作用があり、むし歯の原因となる酸を作る力も抑えます。

もし歯磨きが不十分で食べかすが歯に残ってしまっても、フッ素の効果でむし歯に進行するのを防げる可能性があります。

子供に安全なフッ素の濃度は?6歳未満なら500ppmが目安

子供用歯磨き粉のフッ素濃度は年齢ごとに目安があり、年齢に応じた濃度を使うのがおすすめです。

フッ素の濃度は「ppm」の単位で表示されており、1ppmは重量に対して0.0001%の割合です。

歯ブラシに歯磨き粉を出しすぎてしまうと、フッ素濃度の目安を超えてしまうため、記載の使用量を守りましょう。

年齢ごとに適したフッ素濃度と使用量をまとめました。

年齢適したフッ素濃度使用量目安
歯の生え始め~2歳頃まで500ppm(泡タイプは1,000ppm)切った爪程度
3歳~5歳500ppm5mm
6歳~14歳1,000ppm1cm
15歳以上大人と同じ(~1,500ppm)2cm

参照元:日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会|フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方

2歳までと3歳?5歳で量が違うのは、自分で「ぶくぶくうがい」ができるかどうか。

ぶくぶくうがいができるのは3歳児で約50%程度とされています。

口に水を含んでゆすげるようになったら、虫歯予防のため使用量を5mmに増やしましょう。

うがいのしすぎはフッ素を流してしまう!水の量は小さじ1杯~大さじ1杯程度

歯磨き後、何度も口に水を含んでうがいをするとせっかくのフッ素が流れてしまいます。

うがいは1回だけ、幼児なら水の量は小さじ1杯?2杯(5ml?10ml)程度で軽くすすぐだけにとどめましょう。

体格が大きくなる小学生以降でも、うがいの水の量は多くて大さじ1杯(15ml)です。

幼児にフッ素入りは危険?子供用歯磨き粉程度の量なら安全性は高い

むし歯予防に役立つフッ素入り歯磨き粉ですが、毒性があって危険だから子供にはおすすめしないとの情報も見かけます。

特定の病気の原因になるとの情報は、根拠が不確かなものも多いです。

どのような成分でも大量に摂取すれば体を害するため、過度に恐れず正しい情報で判断しましょう。

日本で売られているフッ素入りの子供用歯磨き粉は、通常の使用で中毒症状は起きません。

フッ素の摂取で健康を害する目安量は以下のとおりです。

フッ素の摂りすぎで急性症状を起こす目安

スクロールできます
摂取量/体重症状体重10kgの子供に摂取量を換算左記を500ppmの歯磨き粉の量に換算
2~5mg/kg吐き気、嘔吐、下痢など消化器系の症状20~50mg40g~100g
5~10 mg/kg不整脈など50~100mg100g~2kg
32~64 mg/kg致死量320~640mg6.4kg~12.8kg

参照元:日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会

子供用歯磨き粉の内容量は、1本あたり60?70g程度が標準的です。

子供用は美味しい歯磨き粉が多いため、誤食は注意が必要です。

歯磨き粉は、必ず子供の手が届かないところに保管しましょう。

日常的なフッ素の摂りすぎで慢性中毒を起こす目安

スクロールできます
摂取量/体重症状体重10kgの子供に摂取量を換算左記を500ppmの歯磨き粉の量に換算
8歳頃まで1日あたり0.1mg/kg歯のエナメル質形成不全(フッ素症)1mg2g

8歳までの間、歯磨きのたびに多めに付けた歯磨き粉をすべて飲み込んでいると、歯のエナメル質が十分に形成されなくなる可能性があります(フッ素症)。

幼児の歯磨きで口内に残るフッ素量を測定した研究では、フッ素歯磨き粉を1日3回使用でも0.166mg程度におさまったとの結果が出ています。

1000ppmF配合歯磨剤を幼児が1日1回用いてブラッシングした場合の口腔内残留フッ素量は約0.055mg,2回では0.111mg,3回では0.166mg程度であり,フッ素症歯の発生など慢性毒性の心配はない。

引用元:幼児,小児および成人におけるフッ化物配合歯磨剤使用後の口腔内残留フッ素量の測定

わずかな不安要素も排除したいなら、フッ素なしの子供用歯磨き粉を選びましょう。

フッ素以外にもむし歯予防成分はある?子供用ならキシリトール入りがおすすめ

甘味料としても知られるキシリトールにもむし歯予防効果があり、子供用歯磨き粉にもよく配合されています。

キシリトールのむし歯に対するアプローチは以下の3点です。

  • むし歯の原因となる歯垢(プラーク)を歯につきにくくする
  • むし歯の原因菌の活動を抑制、菌の数を減らす
  • 歯の再石灰化を促進

キシリトールには、むし歯の原因菌の活動を抑制できるメリットがあります。

フッ素とキシリトールは違うアプローチでむし歯予防できるため、どちらが優れているかは決められません。

子供が使うものなので、両成分の効果に納得した上で安心して使い続けられる歯磨き粉を選びましょう。

ジェルとペーストどちらがおすすめ?子供用歯磨き粉の種類と特徴

子供用歯磨き粉の形状は、主に透明感のあるジェルタイプと白っぽいペーストタイプに分けられます。

まだ歯が少ない赤ちゃんや小さい幼児には、泡タイプやスプレータイプも使いやすいです。

それぞれの特徴は以下の通りです。

スクロールできます
ペーストジェルスプレー
使い始める年齢の目安3歳~0歳~0歳~歯の生え始め時期の赤ちゃん
うがい必要製品による不要不要
洗浄剤(研磨剤)ありなしなしなし
発泡剤あり製品による製品によるなし
特徴歯磨きでの歯垢除去力をアップさせる歯を傷つけず効率よく虫歯ケア歯を傷つけず効率よく虫歯ケア異物感がなく歯磨きデビューしやすい

ペーストタイプは、うがいができるようになってからの使用がおすすめです。

他のタイプは成分によって対象年齢が異なったり、子供の好みで向き・不向きがあります。

ジェルとペーストの違いを解説!ジェルタイプは成分が歯に長くとどまりやすい

子供用歯磨き粉を選ぶときは、目的別にタイプを選びましょう。

ジェルなら配合成分での虫歯予防、ペーストは歯垢除去を目的とする人におすすめです。

薬用成分が歯に密着するジェルタイプ

ジェルタイプは歯磨きで綺麗にした歯に薬用成分を長く留めて、長時間にわたり虫歯予防効果を発揮します。

研磨剤は入っていないため、粉っぽさがなく少量の水でうがいするだけですっきりします。

発泡剤不使用・うがい不要のタイプもあり、低年齢の幼児でも使いやすいです。

ペーストタイプは細かい粒子が歯のすみずみまで掃除

研磨剤入りのペーストタイプは、歯の細かいすき間や溝まで汚れを効率よく除去。

歯磨き後は歯の表面がツルツルし、サッパリした使用感が特徴です。

一般的に発泡剤が入っているものも多く、歯磨きをしていると泡がもこもこ立ってきます。

子供は、泡だけで歯磨きした気になってしまいがち。

歯磨き粉の付け過ぎに注意し、仕上げ磨きも行いましょう。

赤ちゃんにはうがい不要のスプレー・泡タイプが便利!

歯が生え始めの赤ちゃんには、うがい不要のスプレーや泡の歯磨き粉がおすすめ。

スプレータイプは歯ブラシに泡を吹きかけて使用するので、ほんのり味を感じる程度で香味が強くなりすぎません。

歯がまだ数本程度しか生えていない赤ちゃんや、味のする歯磨き粉の使用に抵抗がある子供に向いています。

泡タイプはより高い虫歯予防効果を求める人向きです。

泡は歯ブラシにのって塗り広げやすいため、薬用成分がすみずみまでいきわたります。

ジェルの歯磨き粉はいつまで使える?年齢よりも成分を目安に選ぼう

ジェルタイプの歯磨き粉に年齢制限はありません。

ジェルの歯磨き粉は低年齢の子供向けなイメージがあり、いつまで使うものなのか疑問を感じやすいです。

研磨剤の入っていないジェルタイプは、幼児だけでなく小学生以上や大人でも好んで使用する人が多数。

フッ素濃度が高いジェル歯磨きも発売されています。

子供向けジェル歯磨きはフルーツ味で子供が好みやすいだけで、大きくなったら使えないわけではありません。

歯科検診で歯垢が多いと言われたらペースト状も検討しよう

ジェルタイプは、ペーストタイプと比較して歯垢除去力が劣ります。

学校の歯科検診で歯垢が多いと指摘されたら、ペーストタイプを選んでみましょう。

歯科医院での定期健診で指摘されたら、歯科医師や衛生士にどのような歯磨き粉がいいか相談してください。

歯磨き指導のもと、歯科医専売品から子供におすすめの歯磨き粉を提案してもらえます。

洗浄剤(研磨剤)は子供の歯を傷つける?メリットとデメリットは両方ある

研磨剤はエナメル質を削るイメージがあり、デメリットを感じやすく子供用歯磨き粉で避けたい人は多いです。

現代の日本製なら、エナメル質が削れるほど強力な研磨剤入りの子供用歯磨き粉はありません。

研磨剤入りの子供用歯磨き粉のメリット・デメリットは以下の通りです。

研磨剤入りのメリット
研磨剤入りのデメリット
  • 歯垢が落ちやすい
  • チョコレートやお茶の着色汚れ対策になる
  • すすぎが不十分だと、歯と歯茎のすき間に研磨剤が残って炎症を起こす場合がある
  • エナメル質が溶けて弱くなっている部分は削れてしまう可能性がある

研磨剤入りでも、「低研磨」の表示があるものを選べばデメリットの解消につながります。

エナメル質が溶けていると、歯磨き粉の研磨剤に関係なくむし歯に進行する可能性も。

悪化させないためには、歯医者での定期的に検診を受けましょう。

辛くない子供用歯磨き粉の選び方!買う前に成分一覧を確認するのがおすすめ

子供が歯磨きを嫌がらないよう、辛くない歯磨き粉を選びたい人は多くいます。

歯磨き粉は子供用でもスッキリした清涼感のあるものがあり、「辛い」と感じる子供が少なくありません。

辛みが苦手だと思っていたら、別の原因の痛みだったケースも。

辛くない歯磨き粉を選びたい人は以下の2点に注目しましょう。

  • 辛みを感じる成分を知っておき、買う前に全成分表示一覧で確認する
  • あまりに歯磨きを嫌がるなら、界面活性剤が刺激になっている可能性もある

辛み成分は香味料、界面活性剤は発泡剤として配合されているケースが多いです。

どちらも箱や歯磨き粉本体の全成分表示を見れば記載があります。

歯磨き粉の辛い成分はなに?ミントやメントール成分は辛みを強く感じやすい

歯磨きの辛みの原因は、主に香味料として含まれるミントやメントール系成分です。

スーッとする清涼感で口の中を爽やかにしますが、ヒリヒリ辛く感じる子供もいます。

具体的な成分表記は以下のとおり。

  • ミント(ペパーミント、ソフトミントなど)
  • ハッカ油
  • メントール

子供用の甘い歯磨き粉でも、ミント系成分が入っている可能性もあります。

辛くない歯磨き粉を選びたいなら、香料にミントやメントールの表記があるものは避けましょう。

清涼感を出すのにキシリトールを使用していると、香料が原因の辛みは抑えられます。

痛みのある刺激は界面活性剤が原因の可能性も!不安なら無添加の歯磨き粉を選ぼう

歯磨き粉にミント系の成分が入っていない痛みの原因は、界面活性剤の可能性があります。

発泡剤には界面活性剤が使用されているケースも多いです。

子供用歯磨き粉でもよく入っているものの、できれば避けたいのがラウリル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸Na)。

強い洗浄力が口の中や舌を刺激し、ピリピリした痛みを感じる子供が少なくありません。

歯磨き後、一時的に味覚が変になるのもラウリル硫酸Naが原因です。

刺激が心配なら、ラウリル硫酸Naなど石油系の合成界面活性剤が入っていない歯磨き粉がおすすめ。

難しい成分名を見て判断できないなら、界面活性剤無添加または発泡剤不使用と表示のあるものを選びましょう。

本当におすすめなのは子供が好んで使える歯磨き粉!選ぶときに注意したいポイントを解説

歯磨き粉を選ぶときは、子供が使いやすい商品を選びましょう。

成分や使い勝手を重視した歯磨き粉選びは大事ですが、おすすめのものでも子供が嫌がっては意味がありません。

「どの味にしても歯磨きを嫌がる」「いつまでも甘い子供用のジェルしか使わない」といった悩みは特にありがち。

悩みや困りごとを解決できる、子供用歯磨き粉選びの注意点を解説します。

  • 歯磨きを嫌がるならメーカーやシリーズを変えていくつか試す
  • フッ素なしの甘い歯磨き粉でもむし歯予防はできる
  • 子供でも使える大人用歯磨き粉の選び方を知っておく

子供に歯磨き習慣が身に付くよう、自分からすすんで使える歯磨き粉を選びましょう。

子供用歯磨き粉はフレーバーが豊富!歯磨きを嫌がる子供には別メーカーで何種類が用意しよう

子供は味覚が敏感なため、歯磨き粉の味が原因で歯磨きを嫌がっている可能性があります。

歯磨き粉の味は、メーカーによって同じフルーツ味でも甘味や風味が異なります。

子供用歯磨き粉の甘味の付け方は主に3種類に分かれるため、何が好みなのか分かると選びやすいです。

スクロールできます
甘味成分特徴おすすめの子供用歯磨き粉
原材料に含まれる甘味のみ自然で優しい甘味シャボン玉こどもせっけんハミガキ
主にキシリトールを使用清涼感のある爽やかな甘味ピジョン 親子で乳歯ケア
ジェル状歯みがき
アロベビー 歯みがきジェル
レノビーゴSTEP1
Check-Up gel
サッカリンNaを含む甘味を強く感じるCheck-Up kodomo 500

どのタイプがいいかは、子供の好みや甘味と香料の種類によって異なります。

いくつか順番に試してみたり、飽きないよう何種類か用意したりして好みの味を探ってみましょう。

フッ素や洗浄剤なしでもむし歯は予防できる?大事なのは歯ブラシの使い方

フッ素や洗浄剤(研磨剤)不使用の歯磨き粉でも、正しく歯磨きすればむし歯を予防できます。

むし歯の原因となりやすいのは、菌が食べかすで繁殖して歯に付着、酸を発生させるケース。

原因となる食べかすや歯垢を歯ブラシでしっかり除去するのが、むし歯の予防には大切です。

歯垢が残っていないかは歯科医院や歯垢染色剤で確認

むし歯予防効果のある成分がない歯磨き粉を使用するなら、むし歯を防ぐための歯垢チェックが不可欠です。

歯科医院で定期的にチェックしてもらったり、自宅なら歯垢を赤く染色できる歯垢染色剤で確認しましょう。

歯磨き方法を変えずにいると、歯垢がたまってむし歯に進行してしまう可能性も。

状況によっては、歯の健康を守るために歯磨き粉を変える必要もあります。

「子供が気に入っているから」といった理由で同じ商品を使い続けるなら、定期的に歯石を確認しましょう。

子供が大人用の歯磨き粉を使うときの注意点は?フッ素濃度や刺激の強さを確認しよう

子供が大きくなると、大人と共用の歯磨き粉を使う人も多いです。

大人と共用するなら、フッ素濃度が子供の年齢に適しているかを必ず確認しましょう。

14歳までは、フッ素濃度1,000ppm以下が適しています。

大人用のフッ素入り歯磨き粉は1450ppmのものが多いため、14歳以下には使わせないでください。

日本製の歯磨き粉は、フッ素濃度が1,000ppmを超えるものは容器に濃度の記載が義務付けられていて見分けやすいです。

アルコール成分や強いミントは歯磨きが億劫になってしまう可能性がある

大人用の歯磨き粉は、子供用に比べてミント香味が強く辛いものが多め。

子供用歯磨き粉にあまり入っていない、アルコール成分も刺激を感じやすいです。

子供と共用するなら、「低刺激」や「辛くない」といった表示がある歯磨き粉を選びましょう。

商品の口コミを確認すると、香味や刺激の強さが分かりやすいです。

刺激が苦手な子供なら、植物由来成分にこだわった歯磨き粉がおすすめ。

使いにくい歯磨き粉で歯磨きがおろそかにならないよう、子供用歯磨きの好みをできるだけ反映しましょう。

目次
閉じる