抱っこ紐の選び方
腰ベルトかスリングタイプか
抱っこ紐は大きく分けて「腰ベルト」、「スリング」の2種類。
赤ちゃんの月齢や、使用環境によって、向き不向きがあります。
以下で、それぞれの特徴を比べてみました。
腰ベルトタイプ
腰と肩で赤ちゃんを支えるので、安定感があり、疲れにくいのが特徴。
縦抱きだけではなく、横抱き・前抱き・おんぶなど、1つの抱っこ紐でさまざまな使い方ができるものも。
荷物を持ったり、家事をしたり、兄弟児が一緒にいる場合など、両手を開けたいときに便利で、長時間の抱っこに向いています。
新生児や首すわり前から使用することができますが、中に入れるクッションなど、別途オプション品の購入が必要です。
折りたたむこともできますが、かさばってしまうため、お出かけ先でたたんだり、バッグの中に収納するのは向いていません。
スリングタイプ
スリングは肩にかけた布で赤ちゃんを包み込むようにして使用。
丸まった体勢は、ママのお腹にいた頃と同じで赤ちゃんが落ち着きやすく、寝つきが良いと言われています。
寝かしつけやぐずったときなど、一時的に抱っこしてあげる場合におすすめ。
コンパクトにたためるので、荷物を少なくすることが可能。ベビーカーや車での移動が中心のママ・パパに向いています。
腰ベルトタイプに比べると、価格も3000円~とリーズナブルなものが多数。
デザインやカラーの種類が豊富で、ファッションに合わせたおしゃれ使いもできます。
スリングはサイズが決められていたり、調整しにくかったりするので、体型の違うママ・パパの兼用は難しいかもしれません。
体に合わないサイズを使用したり、きちんと装着できなかったりすると、赤ちゃんが落下してしまう可能があるので、注意が必要です。
機能性で選ぶ
縦抱き・横抱き・前抱き・腰抱き・おんぶなど4way、5wayで使える機能性の高い抱っこ紐があります。
その他にも、新生児からオプション品なしで使える・各パーツが取り外せる・抱っこ紐をつけたままベビーカーに乗せられるものとさまざま。
新生児から幼児期まで長く使いたい人は、多機能タイプが便利。
しかし、機能性が高すぎる抱っこ紐は装着が難しく、逆に使いこなせないことも。
1人で装着できるか、日常で使いやすいかもポイント。
長く使う抱っこ紐は、素材選びもかかせません。汚れが目立たない・洗いやすい・メッシュ素材・ニット素材・バンブー素材など、各メーカーでさまざまな素材があります。
赤ちゃんが生まれた季節や、お出かけの頻度に合わせて選ぶとよいでしょう。
使用するシーンで選ぶ
室内で家事や寝かしつけのときに使いたいのか、電車やバスを利用する外出先で利用したいのか、兄弟児がいるかどうか。
どのシーンで1番使うかによって、抱っこ紐の選び方が異なります。ママ・パパの生活環境に合わせて使いやすいものを購入しましょう。
室内用
寝返りを始めて目が離せなくなったり、後追いが激しくなったりするとき、家の中でも活躍する抱っこ紐。
家事をするときは、長時間の使用でも肩や腰への負担が少なく、疲れにくいものが良いでしょう。
両手が空いて、おんぶ紐としても使えるものが便利です。
寝かしつけや、ぐずったときに使う場合は、装着が簡単なものがおすすめ。
特にスリングは赤ちゃんを落ち着かせることができるので、夜泣き対策としても重宝します。
室内では、薄手の生地や、通気性の良い素材を選んであげましょう。
外出用
外出用の抱っこ紐を選ぶ場合、車での移動が多いのか、徒歩・公共交通機関の利用が多いのかによっても変わります。
かさばりにくく簡単に折りたためるもの、シンプルで装着しやすい、長時間つけていても疲れないものなど、お出かけのタイプに合わせてで選ぶと良いでしょう。
外で使用する場合は特に、安全基準をクリアしている抱っこ紐かどうかも重要です。
日本の任意の安全基準「SG基準」、アメリカで取得必須の安全基準「ASTM基準」、ヨーロッパ連合の任意の安全基準「EN基準」などを取得しているかどうか確認しましょう。
ママとパパが兼用で使えるような、サイズに幅があり、調整がしやすい抱っこ紐もおすすめ。
使用時期で選ぶ
いつから抱っこ紐を使い始めるか、何歳まで使う予定かで選び方が変わります。
1週間検診・1ヶ月検診・はじめての予防接種へ行くときに使用したい場合は、新生児や首すわり前から使用できるものを選びましょう。
首がすわった後は、ほとんどの製品を使用することができるように。生活スタイルやママ・パパの好みで選んであげても良いでしょう。
ただ、1人で歩けるようになっても、ぐずったときや、お出かけ中に寝てしまったときは、抱っこ紐を使うことがあります。
使用期間が明確でない場合は、幼児期まで長く使えるものを選ぶと安心でしょう。